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2017.02.14更新

「金属アレルギーかもしれないけれど、矯正治療は可能でしょうか?」

という質問を受けることがあります。


少し難しい話になってしまいますが、金属アレルギーを引き起こす仕組みと症状について、まずお話したいと思います。



① 金属アレルギーを引き起こすしくみは、
「原因となる金属から金属イオンが溶け出して、人の体内にあるたんぱく質と結合して、アレルギーを起こす原因となるアレルゲンのたんぱく質に変わってしまう」ことから起こります。

つまり溶け出しやすい金属はアレルギーを引き起こしやすいのですね。



② 金属アレルギーの症状としては、大きくわけて2つあります。
接触性皮膚炎・・・金属の接触部におきるもの
全身性皮膚炎・・・金属イオンが血流にのって全身へ運ばれておきるもの。(小水疱、紅斑、痒疹、じんましんなど)

これらの症状に心当たりがある方は注意が必要ですね。

 

では金属アレルギーを引き起こしやすい金属とはどういったものがあるのでしょうか?
代表としては、ニッケル、コバルト、クロム、パラジウムなどがあります。最も金属アレルギーを引き起こしやすいニッケルは、(お金、食器、メガネのフレーム、下着の金属、アクセサリー、など)色々な物に使用されています。

それでは、金属アレルギーを引き起こしにくい金属とはどういったものがあるのでしょうか?
代表としては、チタン、金、銀、プラチナ、などがあります。特にチタンは、水に溶け出しにくく金属アレルギーの起きない金属として有名で、人体器具(インプラント、ペースメーカー)などに使用されています。



ここで本題に入ります。
矯正治療で使う器具は一般的にどのような金属なのでしょうか?


① 歯につけるブラケットには、一般的に2種類あります。
セラミック製(陶磁器)・・・金属アレルギーの心配なし
ステンレス・スチール(鉄、クロム、ニッケルなど)・・・金属アレルギーの心配あり

② 歯の列につけるワイヤーにも大きく分けて2種類あります。
ステンレス・スチール・・・金属アレルギーの心配あり
ニッケル・チタン・・・金属アレルギーの心配あり



では、金属アレルギーの方はどうすればよいのでしょうか?

それは、金属アレルギーを引き起こす可能性のあるブラケットやワイヤーを使用せず、安全な純チタン製のブラケットやワイヤーを使って治療することです。また、インビザラインなど、プラスチック製のマウスピースを使った矯正治療を行うことで、金属を使わずに矯正治療をすることも可能です。



また、当院では、純チタン製のブラケットやワイヤーを使用することも不安な方に、治療開始前に一本の歯にのみ純チタン製のブラケットを装着して経過を観察し、安全を確認したうえで治療を開始する場合があります



金属アレルギーが疑われて、矯正治療への不安のある方は「自分は何の金属にアレルギーがあるのか?」を皮膚科などでパッチテスト等を行って調べてみると良いでしょう。



原因となる金属がわかれば、安全な金属を使った治療を受けることが可能になりますし、日常の生活も安心しておくれるのではないかなと思います笑う



石川紀子 

投稿者: スウェーデン矯正歯科(東京・銀座) 03-3535-8711